ALCパネルとは？メリットを分かりやすく解説！

マイホームを建てる際に、外壁材選びは重要な決断の一つです。
様々な素材がありますが、近年注目を集めているのがALCパネルです。
ALCパネルは、軽量で耐久性、断熱性、耐火性など優れた性能を備えていることから、多くの建築物に採用されています。

この記事では、ALCパネルのメリットを分かりやすく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。　

□ALCパネルとは？

ALCパネルとは、Autoclaved Lightweight aerated Concreteの略で、高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートのことです。

1:ALCパネルの定義

ALCパネルは、珪石(けっせき)、石灰、セメントなどの自然素材を元に、高温高圧の蒸気で固められたものです。
珪石はケイ酸質の鉱物や岩石の総称で、ガラスやセメントの材料としても使用されています。
ALCパネルの主成分は人体に害がなく、リサイクルも可能な環境にやさしい建築資材です。

2:ALCパネルの特徴

ALCパネルは、無数の気泡を含んでいるため、軽量で耐久性、耐火性などの優れた性能を備えています。

3:ALCパネルの製造方法

ALCパネルは、以下の工程で製造されます。

・原料混合
珪石、石灰、セメントなどの原料を混ぜ合わせます。

・発泡
原料に発泡剤を加えて、気泡を発生させます。

・成形
発泡させた原料を型に流し込み、成形します。

・蒸気養生
高温高圧の蒸気で養生します。

・乾燥と切断
乾燥させた後、必要なサイズに切断します。

□ALCパネルのメリット

ALCパネルには、様々なメリットがあります。

1:耐久性が高い

ALCパネルは、他の外壁材と比べて耐久性が高いことがメリットです。
これは、ひび割れや反りの原因となる木繊維やパルプ材といった有機物が含まれていないためです。
ALCパネルは、適切なメンテナンスを行うことで、50年以上もつと言われています。
そのため、長く住み続けたいという方にとって、魅力的な外壁材といえるでしょう。

2:軽くて耐震性に優れる

ALCパネルは、軽量であることも大きなメリットです。
これは、内部に無数の気泡を含んでいるためで、コンクリートでありながら圧倒的な軽さを実現しています。
外壁材の重量が軽いほど、地震の際の被害を軽減できる可能性が高まります。
そのため、耐震性を重視する方にもALCパネルはおすすめです。

3:断熱性が高い

ALCパネルは、断熱性も高く、夏は涼しく冬は暖かい快適な住空間を実現できます。
これは、内部の気泡層が断熱材の役割を果たすためです。
ALCパネルの熱伝導率は、一般的なコンクリートの約1/10といわれています。
そのため、冷暖房効率が向上し、光熱費の節約にもつながります。

4:耐火性・防火性が高い

ALCパネルは、無機質の珪石やセメントなどで構成されているため、燃えにくい外壁材として知られています。
また、万が一燃えても有害物質を発生しません。
一般的なサイディング(14mm)に比べて2倍以上の厚さ(37mm)があるため、耐火性だけでなく防火性も高い外壁材といえるでしょう。

5:遮音性が高い

ALCパネルは、遮音性も優れており、外部からの騒音を軽減することができます。
これは、内部の気泡が音を吸収するからです。
特に、自動車や電車の騒音、隣家からの生活音などが気になる場合に効果を発揮します。

6:調湿性に優れる

ALCパネルは、多孔質構造であるため、調湿性も優れています。
室内の湿度を調整し、結露の発生を抑える効果があります。
湿度が高い場合は湿気を吸い、乾燥している場合は湿気を吐き出すため、快適な室内環境を維持できます。

□まとめ

今回は、ALCパネルのメリットを解説しました。
ALCパネルは、軽量で耐久性、断熱性、耐火性など多くのメリットを持つ外壁材です。
ALCパネルを採用するかどうかは、ご自身の住宅の条件や予算に合わせて判断する必要があります。

外壁塗装・屋根塗装ならトラストホームにお任せ下さい！