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錆の上から塗装できるか?適切な塗料の選び方と使用テクニック

錆の上から塗装できるか?:適切な塗料の選び方と使用テクニック

鉄製品のメンテナンスは、その耐久性と美観を保つ上で欠かせません。
特に、錆びた部分を放置すると、構造的な強度が損なわれるだけでなく、見た目の悪化につながります。
そこで、DIY愛好家の方々にとって重要なのが、適切な錆止め塗料の選択と塗装方法の習得です。

本記事では、錆の上から塗装する錆止め塗料の基礎知識や選び方、そして実際の塗装方法までを詳しく解説します。
これにより、愛用の鉄製品を長く美しく維持するためのノウハウが身につくでしょう。
ぜひ参考にして、錆びた物のリフレッシュにチャレンジしてみてください。

 

□錆の上から塗装!錆止め塗料の基礎知識と選び方

 

錆止め塗料は、鉄などの金属表面に保護膜を形成し、錆の発生を防ぐ役割を担っています。
適切に使用することで、大切な鉄製品の寿命を延ばすことができるのです。
ここでは、錆止め塗料の種類や特徴、選び方のポイントを解説します。

 

1: 錆止め塗料の種類と効果

錆止め塗料には、主成分の違いによって大きく分けて3種類あります。

・油性系:密着性と防錆性に優れるが、乾燥に時間がかかる。

・合成樹脂系:紫外線に強く速乾性があるが、防錆性では油性系に劣る。

・エポキシ樹脂系:水に強く耐久性が高い。
速乾性があり環境にも優しいが、紫外線に弱い面がある。

用途や環境に合わせて、適切な種類を選ぶことが大切です。

 

2: 錆の上から直接塗れるタイプの重要性

一般的に、錆止め塗料は錆の上から直接塗ることは推奨されていません。

しかし、近年では錆の上から塗れるタイプの塗料も開発されています。

これらの塗料は、下地処理の手間を省けるだけでなく、既に錆が発生している部分のメンテナンスにも活用できます。
ただし、あまりにもボロボロの錆は事前に除去する必要があります。

 

3: カラーバリエーションの広がり

かつての錆止め塗料は、鉛系の原料を使用していたため、赤さび色が主流でした。
しかし、近年では環境に配慮した鉛フリーの塗料が増えたことで、色の種類が豊富になっています。

白やグレー、黒などの基本色に加え、アイボリーやブルー、グリーンなども選べるようになりました。
ただし、仕上げ塗装の色に合わせる必要があるので注意が必要です。

 

4: 希釈方法による選び分け

錆止め塗料は、希釈方法の違いによっても選び分けられます。
主に、強溶剤、弱溶剤、水性の3種類があります。

それぞれの特性を理解した上で、作業環境や目的に合わせて選択しましょう。

錆止め塗料の基礎知識を踏まえ、自分の用途に合ったものを選ぶことが、効果的な錆対策につながります。

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□水性高耐久鉄部用塗料で錆びた鉄部をリフレッシュ

 

錆の上から直接塗れる塗料として注目されているのが、水性高耐久鉄部用塗料です。
扉やフェンス、ベランダ手すりなどの屋内外の鉄部・鉄製品のメンテナンスに最適な塗料といえるでしょう。
ここでは、その特徴や使用方法、実際の塗装ケーススタディを紹介します。

 

1: 水性高耐久鉄部用塗料の特長

水性高耐久鉄部用塗料は、以下のような特長を持っています。

・水性のため、塗りやすく臭いも少ない低臭タイプ。

・特殊強力サビドメ剤の効果で、サビの上から直接塗れる(ただし、ポロポロと取れるようなサビは除去が必要)。

・特殊フッ素樹脂、シリコン架橋システム、紫外線劣化防止剤(HALS)の相乗効果により、優れた耐候性を発揮。

・強力な密着力で、ガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスにも塗装可能。

これらの特長により、幅広い用途で活用できる万能型の錆止め塗料といえます。

 

2: 使用方法と注意点

水性高耐久鉄部用塗料を使う際は、以下の手順と注意点を押さえておきましょう。

(準備するもの)
・水性高耐久鉄部用塗料
・ペイントうすめ液
・ワイヤーブラシ
・刷毛(水性高耐久鉄部用推奨ハケがおすすめ)
・マスカーなどの養生用具
・ウエス、混ぜ棒

(塗装手順)
1. ボロボロ落ちるサビがある場合は、ワイヤーブラシでこすり落とす。

ペイントうすめ液で表面をきれいに拭き取る(水は避ける)。

塗料を十分に混ぜ、必要に応じて刷毛に適した粘度に調整する。

刷毛を使って、塗料を全体に均一に塗っていく。

乾燥後、必要に応じて追加の塗装を行う。

ただし、食器など食品が直接触れる場所や、常時水につかる場所、高温になる場所(車のマフラーなど)、床面、テーブルの天板、衣服が常に接触する椅子などへの使用は避けてください。

 

3: 塗装ケーススタディ

実際に、錆びまくったスタンド灰皿を水性高耐久鉄部用塗料で塗装した例を紹介します。

まず、ワイヤーブラシでボロボロ落ちるサビを除去し、ペイントうすめ液で表面を拭き取りました。
次に、塗料(ブルー)を刷毛で全体に均一に塗布。
1度の塗装で不十分な部分には、乾燥後に追加の塗装を行いました。

塗装後のスタンド灰皿は、まるで新品のように美しく生まれ変わりました。
鮮やかなブルーの色合いが、錆びた印象を一新。
耐候性もアップしたので、長く使い続けられそうです。

水性高耐久鉄部用塗料なら、このように手軽に錆びた鉄部をリフレッシュできるのです。

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□まとめ

 

本記事では、錆止め塗料の基礎知識と選び方、そして水性高耐久鉄部用塗料の特長と使い方について詳しく解説しました。

錆止め塗料は、主成分や希釈方法の違いによって種類が分かれており、用途に合わせて選ぶことが大切です。
特に、錆の上から直接塗れるタイプは、手間を省けるだけでなく、既に錆びている部分のメンテナンスにも重宝します。

中でも水性高耐久鉄部用塗料は、優れた耐候性と密着力、低臭で扱いやすい特長を持つ万能型の塗料。
使用方法を押さえれば、プロ顔負けの仕上がりが得られるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、愛用の鉄製品を錆から守り、長く美しく使い続けてください。

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