錆の上から塗れる塗料はあるの?錆止め塗料の役割も解説
家の外壁や金属部分の錆、放置するとどんどん進行して、見た目の悪化だけでなく、構造的な劣化にも繋がってしまうため、早めに対処することが大切です。
しかし、錆を落とすのは大変そうで、専門業者に依頼すると高くなりそうとお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
実は、錆を落とさずに錆の上から塗れる塗料があります。
しかし、注意点があるので、それも踏まえて検討してみることが重要です。
この記事では、錆の上から塗れる塗料は本当にあるのか、錆止め塗料の役割や注意点とともに解説していきます。
□錆止め塗料とは?
錆止め塗料とは、金属の表面に塗布することで、空気中の水分や酸素と金属の接触を防ぎ、錆の発生を抑制する塗料です。
金属製品を長く美しく保つために非常に重要な役割を果たしています。
*錆止め塗料の役割と仕組み
錆止め塗料は、金属の表面に薄い膜を形成することで、空気中の水分や酸素が金属に直接触れるのを防ぎます。
この膜は、金属の酸化反応を遅らせ、錆の発生を防ぐ役割を果たします。
*錆止め塗料を塗るべきタイミング
錆止め塗料は、金属が錆びる前に塗布することが最も効果的です。
既に錆が発生している場合は、その部分の錆を落としてから、錆止め塗料を塗布する必要があります。
錆の上から塗っても、完全に錆を防ぐことはできません。
*錆止め塗料の種類
錆止め塗料は、大きく分けて「油性」と「水性」の2種類があります。
・油性塗料
耐久性が高く、屋外で使用されることが多いです。
乾燥時間が長く、臭いが強いという特徴があります。
・水性塗料
乾燥時間が早く、臭いが少なく、環境に優しいです。
耐久性は油性塗料に劣りますが、屋内での使用に適しています。
□錆の上から塗れる塗料は本当にあるの?
実際、錆の上から塗れる塗料は存在します。
錆を落とす必要がないので、塗装の工程を省ける便利なアイテムです。
錆を落とさないことから、密着力はとても高いです。
しかし、錆止め塗料は錆を落としてから塗装するのをおすすめします。
錆止め塗料の役割は、錆が発生する前に錆びにくくして、長持ちさせることにあります。
錆の上から塗装すると、錆の発生を抑制できないだけではなく、場所によってはすぐに塗装が剥がれてしまう恐れもあります。
そのため、錆の上から塗れる塗料はありますが、どの場所に塗装しても効果があるとは限らないということに注意しましょう。
□錆止め塗料を塗る際の注意点
通常の錆止め塗料を塗る際には、いくつかの注意点があります。
これらの点に注意することで、より効果的に錆を防ぎ、金属製品を長持ちさせることができます。
1:錆の上からの塗布
錆止め塗料は、基本的に錆の上から塗っても効果がありません。
錆の上から塗布する場合は、事前に錆を落とす必要があります。
2:乾燥時間
錆止め塗料は、完全に乾燥するまで時間を要します。
塗料の種類によって乾燥時間は異なりますが、最低でも1時間以上は乾燥させてください。
3:塗りムラ
錆止め塗料を塗る際は、塗りムラが発生しないように注意が必要です。
塗りムラがあると、錆が発生しやすくなります。
4:仕上げ塗装
錆止め塗料を塗った後は、仕上げ塗装をすることで、さらに耐久性を高めることができます。
仕上げ塗装には、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料などがあります。
□まとめ
錆の上から塗れる塗料は、従来の錆止め塗料に比べて手軽に錆を落とせる便利な塗料です。
しかし、万能ではなく、錆の種類や程度、塗料の成分など、注意すべき点がいくつかあります。
この記事を参考にして、適切な塗料を選び、安全に、そして綺麗に錆を落としてください。
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